スポーツにおけるAIの活用とサービス事例

スポーツというと、体の動きが重視されるものが多いので、一見するとITとは縁遠く感じるかも知れません。しかし、リアルの世界で起きている出来事だからこそ、それを記録し、分析する技術が必要になります。その記録や分析という面において、コンピュータが活用されています。

従来、動画や写真を分析するのは専門職の人手によるものでしたが、膨大なデータを適切に処理するのは時間のかかる作業でした。そこでAIを用いることで、処理の省力化、自動化が可能となっています。

今回はスポーツ業界におけるAIの活用事例、そしてサービスを紹介します。

AI活用事例

富士通のバスケットボールチーム

富士通の女子バスケットボールチーム「レッドウェーブ」では本拠地の体育館に8台のカメラを設置し、選手の動きを認識、記録するシステムを導入しています。機械学習は選手の認識部分において活用されているそうです。また、プレー映像の中でシュートの成否やパスなどのタグ付けを自動化しています。

AIが高める競技スポーツの未来―進化させる選手、監督、審判の技術 : FUJITSU JOURNAL（富士通ジャーナル）

テニスのハイライト動画を作成

ウインブルドンで行われる800試合の映像の中から、観客の歓声や選手の動き、試合結果などを基にしてハイライト動画を自動作成する事例が紹介されています。実に1440万本の動画を自動作成したとのことで、これを人手で実現するのは非常に難しいでしょう。

【AI×スポーツ】オリンピック間近、2021年に向けて。スポーツへのAI最新導入事例 | Ledge.ai

誤判定を防止

プロテニスの試合では、1セットに3回までカメラによる判定を要求できます。これはホークアイ社のカメラ技術を用いており、複数のカメラからボールの軌道を瞬時に解析できるとのことです。

プロ野球に“AI解説者”が登場、体操界では3D技術の導入で判定に革命【スポーツのデジタル化】

競泳の可視化

パナソニックの画像センシング技術によって、競泳中の選手の位置情報を取得したり、映像の中で試合の状況を配信できるようになっています。特に水泳は選手の状態や見分けが難しいので、AIによる映像分析の活躍が期待できそうです。

パナソニックの「見えない情報を可視化する」技術がスポーツ中継を盛り上げる

スキーヤーをドローンで追尾

雪山などで映像スタッフを配置し、選手を追いかけ続けるのは非常に困難ですが、ドローンを用いることで安全かつダイナミックな映像配信が可能になります。こうしたドローンでの追尾はモータースポーツや自転車などの競技でも活用されているようです。

急斜面を下るスキーヤーをドローンで追跡、KDDIが長野オリンピック開催の地で新たなスポーツ観戦を提供 - ケータイ Watch

AIによって生み出されたスポーツ

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SpeedgateというスポーツはAIによって世界中のスポーツを分析した結果、生み出された新しいスポーツになります。400以上のスポーツを分析し、AIによってルールや試合内容、ロゴまで生成しています。1,000以上の出力があり、10のコンセプトに絞り、実地テストを経て生み出されたのがSpeedgateです。クロケット、ラグビーそしてサッカーが合わさったようなスポーツとのことです。

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